子どもとの接し方
「保育士として、子どもとどう接すればいいの?」
と聞くと誰もが決まってこう言います。
「子どもと同じ目線に立って接する」と。
つまり、大人の考えで判断してみるのではなく、
子どもと同じ気持ち・目線になって考えてみる、ということです。
頭で考えると、なるほど・・・と思いますがそれはなかなか
難しいことです。
例えば、A君がB君の使っていたオモチャを取って
二人はケンカになりました。
ここまで聞くと悪いのは一方的にオモチャを取ったA君です。
でも、もしそのA君の行動の中に理由があったらどうでしょう?
交代で使おうと約束したオモチャなのに、B君がそれを貸さないで
独り占めをしたから取った。
これならどうでしょう?無理やり取ったA君も悪いけれど、約束したのに
破ったB君だって悪いですよね?
園の中でこうした子ども達のケンカは日常茶飯事です。
その時、保育者が子ども達に対し気をつけたいのは
起こった事実だけを見るのではなく、
その子がなぜ、そんな行動を起こしたか?
どんな気持ちだったのか?
時には名探偵のように
子どもが起こす行動の奥に疑問を持たなければいけません。
間違った大人の判断だけで
「取っちゃ駄目でしょ!ごめんなさいして!」と言うのは
子供は、自分の気持ちがわかって貰えないと心を閉ざしてしまいます。
その判断は、保育士を何年続けても難しいことです。
けれど、一人一人の様子を常に見てください。
子ども達の行動にはそれぞれ理由があります。
それは、日々子ども達が成長している証拠なのです。