保護者への対応・接し方

保護者への対応において大切なことは、
保護者からの訴えに傾聴し、受容し、共感することです。

 

それはどういうことかと言うと、保護者が保育者に対し何か訴えて来る時は
自分の不安や日頃、心配に思うことを聞いて貰いたい時だからです。

そんな時は、まず優しく保護者からの声に耳を傾け、納得するまで話を
聞いてあげることが大切です。

そして、その時にはその気持ちを受け止め共感してあげる・・・

 

日頃、誰にも相談できず不安な気持ちを溜め込んでしまっている
お母さんもいるので話をしっかり聞いてあげるだけでも
安心することができるのです。

 

けれど、ここで一番保育者が注意しなければいけない事は
保護者からの訴え全てを自分の判断だけで解決しようとしないことです。

個人的な考えや感情もあるかと思いますが、園の方針もあるので
すぐに答えを出さず、一度言葉を受け止めて
後日、その問題に対しての答えを出す旨を伝えましょう。

 

あなた1人だけの問題だけではなくあなたの言葉は、園の信頼問題にも
関わることを常に念頭において
保護者に伝える言動には特に注意しなければいけません。

 

保護者からの提示があった時は必ず、園のあなたの上司である主任の先生や
園長先生に相談するようにしましょう。
それは、あなたと保護者への信頼関係にも大きく繋がります。

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最近の保護者について

保育園には色々な性格の園児がいるように様々な性格、教育方針を持った
保護者がいます。

 

連絡帳に毎日ビッシリと家での様子を書いてくるお母さんもいれば
保育士の書いた文の横にサインがしてあるだけのお母さんと本当に様々です。

けれど、皆さんいずれも共通していることは
ただ一つ、子どもを愛する気持ちは同じです。

 

しかし、保育士をしていて最近特にお母さんの中で多くなってきているのが
子どもに神経質すぎるほど過保護になっていることです。

昔と違い、一人っ子の家庭が多くなったことも影響しているとは思うのですが
子どもの成長、発達に気づかず、できる年齢なのにいつまでも
赤ちゃんのように扱ってしまうお母さんが目立ちます。

 

私が受け持った子でこんな子がいました。

2歳児クラスを受け持った時のことです。2歳児になると
ボロボロとこぼすことはありますが、子ども達は皆自分で
スプーンを握り、食べ物を口に運びます。

そんな中、ある2歳児の子供の事です。果物のリンゴが食べれず
苦戦しています。2歳さんでも食べられるよう8分1サイズに切られた
リンゴだったのですが、苦戦していたのは、
実は、サイズではなく噛むことができず苦戦していたのです。

お迎えに来たお母さんにそう話すとビックリしたことを言われました。

「え?リンゴなんか固形物、まだ食べられないでしょ?」

 

どうやら家ではまだ小さいだろうと、離乳食を食べさせていたようです。
1歳から乳歯が生え揃え、少しずつ食べ物を噛む力を育てていきます。
租借することは単に食べ物の味を味わうだけでなく噛む力によって
言葉の発育にも影響してくる大切な能力です。

慌ててお母さんと面談をし家庭でも少しずつ硬いものを食べさせてもらうことに
しました。

 

おかしなことだと思うでしょ?けれど、初めて子どもを持つ母親で
誰にも相談できず、毎日手探りで育児をしているお母さんもいるということです。

その為に保育士が必要とされるのは、子どもを保育するだけでなく
そういった子育てに悩む保護者の育児相談にも乗っていくこと
これからの保育で特に必要だと私は思います。

 

「子育て支援」と言うのは、働くお母さんを精神面から支えていくという
これから保育士に課せられた大きな課題と思います。

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