子どもとの接し方
「保育士として、子どもとどう接すればいいの?」
と聞くと誰もが決まってこう言います。
「子どもと同じ目線に立って接する」と。
つまり、大人の考えで判断してみるのではなく、
子どもと同じ気持ち・目線になって考えてみる、ということです。
頭で考えると、なるほど・・・と思いますがそれはなかなか
難しいことです。
例えば、A君がB君の使っていたオモチャを取って
二人はケンカになりました。
ここまで聞くと悪いのは一方的にオモチャを取ったA君です。
でも、もしそのA君の行動の中に理由があったらどうでしょう?
交代で使おうと約束したオモチャなのに、B君がそれを貸さないで
独り占めをしたから取った。
これならどうでしょう?無理やり取ったA君も悪いけれど、約束したのに
破ったB君だって悪いですよね?
園の中でこうした子ども達のケンカは日常茶飯事です。
その時、保育者が子ども達に対し気をつけたいのは
起こった事実だけを見るのではなく、
その子がなぜ、そんな行動を起こしたか?
どんな気持ちだったのか?
時には名探偵のように
子どもが起こす行動の奥に疑問を持たなければいけません。
間違った大人の判断だけで
「取っちゃ駄目でしょ!ごめんなさいして!」と言うのは
子供は、自分の気持ちがわかって貰えないと心を閉ざしてしまいます。
その判断は、保育士を何年続けても難しいことです。
けれど、一人一人の様子を常に見てください。
子ども達の行動にはそれぞれ理由があります。
それは、日々子ども達が成長している証拠なのです。
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保育園の必要性
保育園での保育士の仕事と言うと、もちろん、働くお母さんの代わりとして
子ども達の安全をしっかり守り、子ども達自身が毎日、伸び伸びと生活できる
環境を作る、それが保育士の仕事であり、保育園の必要性だと私は思います。
両親の仕事の都合で長い子は園の始まりから園の終わりまでいるわけで
子どもにとって、一日のほぼ大半を園で過ごすことになります。
保育園は子ども達のもう一つの家と言っても決して大げさではないと思います。
ですので、園での生活はとても大切です。
園での生活の良いところは、一人っ子の児童もそこではお兄ちゃんやお姉ちゃんになれ、
妹や弟になれるということです。
集団生活の中で家では、わがまま放題だった子も保育園に入ったことで
遊びや園での生活の中で必要な我慢を覚え、物の貸し借りや順番など
社会のルールを子どもの内から学べること それはとても大きなことです。
「あんなに自分自分ばっかりだった子が最近
下の子の面倒を見てくれるようになったんですよ」
「泣き虫だった子が急にしっかりとしてきて、家の手伝いもしてくれるんです」
保護者のお母さんからよくこんな言葉を頂きます。
保育園の生活の中で《合同保育》というものがあります。
普段は年齢別に分けられたクラスが夏休みに入り、職員が代わる休みを取ることもあって
その期間、3~5歳クラスを合体させて過ごす保育形態です。
この合同保育よって、小さい児童の面倒を自然に上のクラスの子がみたり・・
小さな保育士たちが何人も出来上がります。
そして、普段の保育においても同じ年齢同士が良いライバルになって
子どもたちの成長を促してくれます。
好き嫌いの多い子が仲の良い友達が美味しそうに食べてる姿に
つられて食べてみたり、
「偉いね~トイレでおしっこできたね」 と保育者に褒められてる様子をみて
「僕だってできるもん!」 と自分からおしっこにやって来たり・・
保育園での生活は子どもたちにとって、毎日大きく成長する上で
とても大切なものです。
だからこそ、保育士の仕事は責任重大です。
なんとなく保育士の資格を取ったから・・・などで
もし就職を決めたなら、今すぐ辞めて違う仕事をお勧めします。
なぜなら、子どもたちにとって保育士とは命を預かる大切な仕事だからです。