保育士になった理由

私が保育士になる理由・きっかけは、幼稚園の頃、泣き虫だった私に
いつも優しく接してくれた担任の先生の影響が一番大きいのかも知れません。

 

現に、幼稚園の卒園アルバムの夢の欄に
「大きくなったら ようちえんのせんせいになりたい」
そう書いてありましたから。

 

けれど私がその夢をそのまま真っ直ぐ突き進んだわけではありません。

小さい子どもが好きなのはずっと変わりませんでしたが、
大学進学を考える頃になると教師をしていた母の後ろ姿をずっと見てきた私は、
畑は違えど、やりがいのある仕事である反面、その母の大変さをよく知っていました。

 

「子どもが好きだというだけで自分はできるのか?」

そう思いました。
保育科のない短大へとあえて進みながら、保育士になる夢をあきらめ
卒業後は普通の一般会社への就職となるだろうと・・そう思っていました。

しかし、たまたま始めたベビーシッターのバイトが私を保育士へと
再び導いたのです。

忙しいお母さんのために保育園に子どもを迎えに行って帰ってくるまで
ご飯やお風呂に入れて待つ・・。
保育園とはまた違う仕事でしたが私の中で

「やっぱり子どもが好き!子どもの笑顔がみたい!」という思いが起きました。

 

「保育園に迎えに行くのではなく、保育士として勤めたい!」

その思いから、私は短大卒業後、保育士資格の取れる専門学校に
2年間通い私立保育園の資格を取ると共に、国家試験も受講しました。

残念なことに、公立の職員には空きがなくそこから5年ほど私立保育園に
勤めることになるのですが、私立、公立と性格の違う園に勤められ
それぞれの良いところ、悪い所を知れたのは私にとって
とても大きな財産になりました。少し遠回りしたかも知れませんが。

 

けれど、悩んで悩んでやっと子どもの頃見た夢にたどり着けました。

私の経験がもし少しでもこれから保育士になろうとしている
あなたの役に立てるなら本当に嬉しいです。

最後までお読みいただき有難うございます!^^

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保育士でも苦労する!?職場の人間関係

子ども好きな人には特に天職な保育士という仕事ですが、
保育士として勤める中で少しばかり苦労することもあります。

 

それは職場の人間関係です。

看護士さん同様、まだまだ女性の多い職場であるがゆえに
どうしても人間関係の中でいくつかの派閥が出来てしまいます。

園の規模が大きければ大きいほど職員の数に対し、大体3~4つと
思考が合うもの同士のグループが出来てしまいます。

今まで私の勤めてたところで多かったのは、
労働組合に入ってる先生と入っていない先生とに分かれたグループです。

 

労働組合に対し、よく思っていない先生たちと組合の良さを知ってもらって
なんとか入って貰おうという先生達の間に大きな溝があって
1年目の時は本当にオロオロしたものです。

もちろん、保育のプロとして仕事上は
みな私情は持ち込まず苦手な先生とも仕事をしますが、
女性だらけの職場ならではの人間関係があります。

女性の私達でも大変なので
特に男性保育士さんは、もっと大変ではないかと思います。

 

よく「保育士をしている」というと、
温和で優しくてゆったりしているような印象を持たれます。

夢を壊して申し訳ないのですが
実際のところ、白衣の天使と言われる看護士さん同様
子どもを褒めるだけでなく、叱るときは叱ります。

年間を通ししっかりとしたカルキュラムの中、
保育する保育士さんの中で ぽわわん・・とした先生はいません。

ある程度芯が強く精神面も強くなければ保育士の仕事はやっていけません。
人間関係についても同様です。

 

しっかりした保育方針を持っている人が多いからこそ、その同じ思考を
持つ者同士が集まってしまうのだと思います。

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保育士をやるメリットって?

長く保育士の仕事をやってきて、他の仕事にはない保育士ならではの
メリットをご紹介しますね。

 

「よかったなぁ~、なんだか得したなぁ~」と感じたことは
1年間を通して行われる行事〔イベント〕が
季節の移り変わりを他のどの仕事よりも身近に感じ、
触れ、楽しむことができるということです。

 

桜が咲く頃は出会いの季節である4月の入園式から始まり
鯉のぼり、母の日、父の日・・・と仕事をする上で
その四季の移ろいを園児とともに過ごす事ができます。

そして、6月10日の「時の記念日」というのは
私は園に勤めるようになって初めて知りました。

紙皿を使って時計を作って持って帰ったり
子どもの頃、家で家族とした時の気持ちを思い出し、楽しむことができるのは
他の職業ではなかなかないと思います。

 

忙しい日々の生活の中でもゆったりと季節を感じられるのは、
とても嬉しいことです。

これが、保育士としての1つのメリットではないかと
私は思います。

 

そして、保育士は、保育士以外の職業にも度々変身することができる
凄い職業なんですよ!

遠足や動物園などの園外保育の時は、バスガイドとなって一日子どもたちが
安心して、そして楽しめるように案内します。

特に夏祭りの時は、保育士もテキ屋に大変身です。
朝から金魚の卸売り業者に出向き≪金魚すくい≫に使う金魚を買いに行って
そのまま電車に乗る!

園に着いたら、≪ヨーヨーすくい≫の風船を膨らませたり・・・その日は
まるで出店の人です。そんな経験なかなかできませんよね。

運動会になると前日からテント張りやグランドの整備をし、当日は
運動会という大イベントを成功させようと奮闘するイベンテーターです。

 

私はその保育士の仕事を≪なんでも屋だ≫と表現しています。

子ども達のお母さん、お父さん代わりとなったり、時にはお姉さんだったり・・
そして、ついにはサンタクロースにまでなっちゃうんですから・・。

 

保育士の仕事には他の職業では経験できない体験がいっぱいです。
たった一つの職業でこれほどバラエティーのある変化を楽しめるのが
保育士の大きなメリット、何よりも得なこと、だと私は思います。

お父さんお母さんから子どもを預かって見るだけ・・なんてとんでもない!
保育士の仕事は、大変であるとともに沢山の素敵があります。

そして、子ども達のとびっきりな笑顔も
保育士としてのメリットですね。

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保育士の給料・年収は?

保育士の給料は、短大、大学卒など最終学歴などで多少変わりますが
大体私の時でも1年目の初任給で13~17万ほど・・・

年収で言えばおよそ300万弱です。

一般的な社会人(大卒)の初任給が20万弱だと言われているのに対し、
保育士の給料は労働の割りにかなり少ない額だと思います。

 

 

労働の割りに・・と言うと、一般的な仕事をしている方の中には
あまり保育士の仕事が、どれほど肉体勝負で体力がいる大変な仕事なのか
ピンとこない方がほとんどだと思います。

 

実際、他の仕事をしている方達と食事をする機会があったのですが、職業を聞かれ
「保育士をしている」と答えると、中にはこんな事をおっしゃる人がいます。

「いいなぁ~子どもと一緒に昼寝できるんやろ?」 とか
「子どもと遊んでお金が貰えるっていいなぁ」

 

しかし、実際、保育士の仕事はかなり体力勝負です。
子どもを抱っこしたりおんぶしたりする事の多い保育士さんは腰を悪く人も多いんです。

日々の保育の仕事をしながら、一年を通し園には様々な行事(イベント)があります。
そのため、園でできなかったお遊戯に使う子ども達の衣装を作ったり
と、仕事を家に持ち帰りやることなどは本当にざらな事です。

 

 

男性保育士さんが増えたとは言え、まだまだ女性の多い職場なので
夏場の校庭へのプールの設置や運動会前日のテント張り、グランド作りなど
子ども達が帰った後に保育士が集まって作業をする光景はまさに
《体力がないとできない仕事!》でもあります。

 

けれど、いくら園のために残業しても、
会社勤めの人のようにその分、残業代が出るわけでもありません。

 

保育士さんの中には職場結婚で男性保育士さんと結婚した方も最近多く聞くのですが、
やはり「保育士の給料ではやっていけない」
私の友人のほとんどの男性は、結婚して一般の会社に就職する人が多いのが現実です。

 

 

これだけ体力的にも仕事内容もキツイわりに給料が安い。
それは保育士だけでなく、社会福祉施設に勤める介護士さんも同じことです。

少子化、高齢化社会と、これからますます社会福祉への必要性が高まる中
もう少しそこに勤める保育士、介護士さんの給料を見直してもらいたいと
そう思います。

 

「子どもが好きなだけでは続けられない」
そんな現状が保育士にはあるのです。

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